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出世する者・しない者

No. 43

 

平成31年2月8日(金) 曇り

 

 

 

 

 

致知を定期購読していますが

 

その中に、

 

連載小説があります。

 

 

 

現在連載されているのは

 

童門冬二さんの

 

 

「小説 徳川家康」

 

 

です。

 

 

 

致知最新号の

 

「小説 徳川家康」 の中で

 

 

 

大久保彦左衛門が書いた

 

 

「三河物語」

 

 

のことが少し描かれていました。

 

 

 

彦左衛門が

 

「三河物語」を書いた頃は、

 

三代将軍家光の時代で、

 

すでに幕藩体制が確定しつつある頃です。

 

  

 

いわゆる

 

 

「官僚制」が整い

 

 

それぞれが、

 

 

「官僚化」している頃で

 

 

かなり非人間的な組織と

 

それに携わる人間の態様に

 

なっていたようです。

 

 

 

武士の評価も

 

合戦で手柄を立てる

 

 

「武功型」

 

 

から

 

 

民政に業績を上げる

 

 

「文民型」

 

 

に変わっていきました。

 

 

「三河物語」の中に

 

 

『今江戸城で出世する者・出世しない者』

 

 

の区分を、

 

それぞれ五ヶ条の条件を提示しています。

 

 

以下、

 

その五ヶ条を現代風に紹介します。

 

 

 

(今江戸城で出世する者)

 

 

一、かつて、主人を裏切り謀反を起こした者

 

二、卑怯な振舞いをして人に笑われた者

 

三、夜の宴会の席で、座持ちが上手く又隠し芸を披露して参加者を喜ばせる者

 

四、何でも計算づくでソロバン勘定で物事を進める者

 

五、自分の仕事に必要な知識も技術もなく、やがては勤めを見限り転職してしまう者

 

 

 

 

(今江戸城で出世しないもの)

 

 

一、主人に対する忠誠心が厚く、一度も裏切りったことがない者

 

二、他人の失敗を押し付けられても、決して言い訳をせずコツコツ自分の仕事に励む者

 

三、宴会では、不調法で何の芸も披露できず、ただいつ番が回って来るか心を慄かせている者

 

四、すべてソロバン勘定をしないで、誠実に仕事に励み、結果はバカを見る者

 

五、しかし、自分の仕事に対する知識や技術は十分に持ち、また生涯その職場に勤め続ける者

 

 

 

厭味たっぷりですね (^^)

 

 

この本は、

 

江戸時代は出版されなかったようですが

 

 

「江戸城内の武士たちには、

 

共感する者が沢山おり、

 

書写する者が多かった」

 

 

と言われています。

 

 

現代にも通ずるものがある組織はありそうですね ( ̄ー ̄)

 

 

 

いつの時代も

 

洋の東西を問わず

 

似たような問題はなくならないのかなあ

 

と思ってしまいます。(^^)

 

 

 

 

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