No. 55
平成31年2月27日(水) 曇り
前回、
天孫降臨のことを
少しだけご紹介しました。(^^)
今回も少し日本の歴史について
日本の誕生から天皇の治世を描いた
二大古典と言えば
「古事記」 と 「日本書紀」
この2つの書物はしばしば合わせて
「記紀」
と称されています。
その「記紀」をわかり易く解説している本が
図説 地図とあらすじでわかる!
古事記と日本書紀
著者・監修者は
坂本 勝さん
今回はこの本を少しご紹介 (^^)
「記紀」はともに
日本の誕生から書き起こされ、
冒頭は八百万(やおよろず)の神々が
神秘的なドラマを織り成します。
やがて神の子孫である人間が登場し、
次第に神話から歴史へと移行していきます。
ただ、「歴史」といっても、
神話的内容も多く含まれ、
事実をありのままに
記録したものではありません。
「記紀」の背景には、
数世紀におよぶ
日本の古代王権誕生にまつわる
歴史のドラマが潜在していることも間違いなく
その上、
古代人の世界観や信仰、
生活が如実に現れているのだから、
興味は尽きないと
著者・監修者の坂本さんはおっしゃいます。
これら2書が編纂された背景には
7~8世紀における
日本国家の成立という歴史的事実があります。
天皇家が自らの統治の正当性を説明しようとして
ともに時の権力者・天武天皇の命によって
編纂が開始されていますが
この2書は重複する箇所や似通った箇所が非常に多くあります。
「記紀」以前にも、
天皇の系譜や神々や
英雄の物語が書かれていたという
「帝紀」、「旧辞」
と呼ばれる書物がありましたが、
長い年月を経るに従って修正が加えられ、
天武天皇の時代には
本来の歴史が失われかけていました。
そこで内容を調べ直して再編集されたのが、
「古事記」です。
「記紀」は非常に似通っていますが
異なっているところも多々あります。
簡単に「記紀」を比べてみると
まずは
「古事記」
(編纂者)
稗田阿礼が語り伝えた「帝紀」、「旧辞」を太安万侶がまとめる
(成立年・巻数)
712年 全3巻
(表記)
日本語重視の変体漢文
(収録年代)
天地開闢~推古天皇
(内容)
天皇家の歴史
次に「日本書紀」
(編纂者)
舎人親王
(成立年・巻数)
720年 全30巻
(表記)
漢文
(収録年代)
天地開闢~持統天皇
(内容)
律令国家の正史
国内向けの「古事記」
と
海外向けの「日本書紀」
といった感じですね。(^^)
この本は
「地図」と「あらすじ」で
「古事記」と「日本書紀」を
わかりやすく解説していますので
かなり読みやすいと思います。
是非、ご一読を!(^o^)
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