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肺癌医師のホームページ

No.272

 
令和2年11月25日(水) 晴れ
 
 
新型コロナウイルスの感染者が
 
かなり増加していますね。(T_T)
 
 
自分に出来ることを
 
精一杯やるだけです。
 
 
 
今回も本のご紹介です。(^^)
 

 

 

"僕は
 
ガンと共に生きるために
 
医者になった"
 
ー肺癌医師のホームページー
 
 
 
著者は
 
稲月明(いなつき あきら)さん
 
 
 
2001年にブログもなかった頃に
 
現役医師が
 
自身の余命を知り
 
病室で
 
ホームページ上に書かれた闘病日記を
 
書籍化したものです。
 
 
 
私が
 
インターネットの利用を始めた頃に
 
 
『肺癌医師のホームページ』
 
 
存在を知り、
 
衝撃を受けたサイトです。(>_<)
 
 
 
数年後、
 
書店で見つけて思わず購入しました。
 
 
癌を宣告された医師が
 
自らのホームページに綴った記録です。
 
 
 
 
「次はブロンコ(気管支内視鏡)ですかね」
 
 
自分のCT像を見て、
 
目の前にいる放射線科医に発した
 
最初の言葉である。
 
 
それから、
 
しばらく頭の中が真っ白になった。
 
 
そして、
 
最初に浮かんだのは、
 
日航ジャンボ機墜落事故で、
 
家族に走り書きのメモを残した
 
父親のことを伝えるテレビ番組だった。
 
 
「あの人に比べたら、
 
自分にはまだ時間がある」
 
 
そう自分に言い聞かせた。
 
 
 
冒頭、
 
この記載から始まる
 
冷静に事実に基づいた記録であり
 
現代医療の疑問や問い掛けが
 
医師の立場から
 
わかりやすく述べられいます。
 
 
その他にも
 
家族のお話や
 
悩んでいる若者へのメッセージ、
 
マスコミ報道や株式投資など
 
様々なことが書かれています。
 
 
 
考えさせられるところが
 
たくさんありますが
 
 
少しだけ  m(__)m
 
 
 
 
以下、こども達との会話。
 
 
「お父さん、長生きしたい?」
 
 
内心ドキッとしながら答える。
 
 
「長生きしたいよ
 
(でも、中学生になった君たちの姿は
 
見られないだろうな)」
 
 
「お父さん、
 
何かしたいことある?
 
目標は?」
 
 
「そうだな、
 
自分のホームページを作ることかな
 
(本当の目標は、
 
来年の君の十歳の誕生日まで
 
生きていることなんだけど、
 
ちょっと難しいんだ)」
 
 
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このページを読ませてもらうときには
 
中学生になっている子供達へ
 
 
 
お父さんの両親は素晴らしい人です。
 
 
四人の子供を大学に行かせるため
 
苦労続きの人生でしたが、
 
大学の進路を決める時も
 
結婚相手を決める時も、
 
何も干渉することなく
 
信頼してまかせてくれました。
 
 
お父さんも、
 
それを見習って、
 
二人の人生にはできるだけ
 
干渉しない親になりたいと思っていました。
 
 
開業医になることを
 
一度も考えなかったのは、
 
自分が開業したくなかったのが
 
一番ですが、
 
子供達に後を継がせたくなるような
 
気持ちになりたくなかったこともあります。
 
 
学習塾に行かせるつもりもありません。
 
 
いなかの小さな小学校で
 
伸び伸びと育つ二人を
 
とてもうれしく見ていました。
 
 
この先
 
勉強すべき時が来れば
 
勉強してくれると信じています。
 
 
お父さんの子供ですから
 
 
 
 
 
親孝行とは、
 
同居することではありません。
 
 
社会人として自立した大人になることが、
 
親孝行そのものです。
 
 
そして、
 
できれば人生の伴侶たる
 
最愛のパートナーに出会うこと、
 
これが親孝行だと思います。
 
 
もし幸運にも子宝に恵まれたなら、
 
孫の顔を見せに連れて行くこと、
 
それが親孝行だと思います。
 
 
 
お父さんは、
 
自分の親に先立つ不孝をしてしまいましたが、
 
これは自分ではどうしようもないことです。
 
 
お父さんは、
 
清濁併せのむ大人物ではありませんでした。
 
 
しかし、
 
自分という人間の限界を知った上で、
 
病気や事故に負けることなく、
 
精一杯がんばった人生を送ったことを
 
誇りに思っています。
 
 
ひとりの人生で、
 
なにもかも
 
すべてを実現することはできません。
 
 
自分という人間の
 
良いところ悪いところを知り、
 
強いところ弱いところを知り、
 
自分に与えられた能力を
 
精一杯発揮した人生を送ること。
 
 
それを君たちにも期待しています。
 
それが、
 
親孝行そのものだとお父さんは思います。
 
 
 
 
家族が大好きで
 
家族想いの
 
優しい良いお父さんで
 
 
患者さん想いの
 
素晴らしいお医者さんだったんだなあ!
 
と容易に想像できるくらい
 
文章から人柄が滲み出ています。( ̄ー ̄)
 
 
 
以前にも
 
若き医師の手記をご紹介しました。m(__)m
 
 
 
 
 
 
もし、
 
自分が同じ立場だったら
 
こんなにも冷静に
 
そして
 
周りの人たちに
 
優しく接することか出来るだろうか?
 
 
 
 
本書、
 
 
"僕は
 
ガンと共に生きるために

 

医者になった"
 
ー肺癌医師のホームページ
 
 
は、
 
現在は発売されていないようですので
 
中古で購入するしかありません。(T_T)
 
 
しかし
 
本書のもとになった
 
 
『肺癌医師のホームページ』
 
 
は、
 
まだ閲覧可能です。
 
 
 

壮絶な記録が残っています。(>_<)

 

 

 

 

『肺癌医師のホームページ』

 

 

 

 

 

著者のことば

 

 

 

癌という病気は、

 

痛みなどで苦しい病気ではありますが、

 

その代わりに、

 

親しい人と一緒に闘病し、

 

訪れる死への準備ができるという特権を

 

神が与えてくれたかもしれません。

 

(稲月明 医師)

 

 

 

 

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ご覧いただきまして
 
ありがとうございます。m(__)m
 
 
 

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