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自己肯定感

No.375

 

令和4年3月9日(水) 晴れ時々曇り

 

 

 

 

一週間ぶりの投稿です。(^^)

 

 

だいぶ暖かくなってきました。

 

朝晩はまだ少し寒いですが

 

昼間は春が近づいた気候です。

 

 

暖かくなった分、

 

花粉の飛散も多くなってきて

 

花粉症には辛い季節です。(T_T)

 

 

 

今回は本のご紹介です。(^^)

 

 

 

自己肯定感という呪縛

 

なぜ低いと不安になるのか

 

 

 

著者は

 

榎本博明(えのもとひろあき)さん

 

 

1955年東京生まれ

 

東京大学教育心理学科卒

 

心理学博士

 

 

東芝市場調査課勤務の後、

 

東京都立大学大学院心理学専攻

 

 

カリフォルニア大学客員研究員

 

大阪大学大学院助教授等を経て、

 

現在、MP人間科学研究所代表

 

 

心理学をベースにした企業研修、

 

教育講演を行っています。

 

 

著書に

 

『「正論バカ」が職場をダメにする』

 

『その「英語」が子どもをダメにする』

 

『伸びる子どもは〇〇がすごい』

 

『「上から目線」の構造』

 

『「対人不安」って何だろう?』

 

等々。

 

 

帯には

 

 

「高くないと幸せになれない」なんて

 

真っ赤なウソ!?

 

 

とあります。(^^)

 

 

 

裏の帯には

 

 

 

自己肯定感は低くても問題ない

 

その納得の理由

 

 

とあります。(^^)

 

 

 

子供の教育から自己啓発まで

 

現在、

 

「自己肯定感」の向上を目指した

 

書籍等が巷に溢れています。

 

 

 

自己肯定感は

 

高めなければいけないのか?

 

 

なぜ、

 

欧米人や中国人・韓国人に比べて

 

日本人は自己肯定感が低いのか?

 

 

自己肯定感が低いと幸せになれないのか?

 

等々、

 

 

心理学の観点から

 

巷に蔓延する

 

「自己肯定感」信仰の問題点を明らかにし、

 

上辺の自己肯定感に振り回されず、

 

本当の自信を身につける

 

心の育み方を示した一冊です。(^^)

 

 

 

本書を読み進めると

 

褒める教育が普及した1990年代以降、

 

却って自己肯定感の低い若者が

 

増加したという調査結果があります。

 

 

そして

 

文化の違いも指摘しています。

 

 

 

親が望む子供への期待も全く違います。

 

 

そもそも、

 

アメリカでは

 

「自信」を持てる子に育つように望み

 

 

一方、

 

日本では

 

「共感、同情、他人への心配り」

 

が出来るように望みます。

 

 

ある日米比較調査によると

 

アメリカでは

 

積極的で自己主張の強い子が

 

良い子とみなされ、

 

 

日本では

 

感情的に安定した温和で素直な子が

 

良い子とみなされることが

 

示されています。

 

 

日本人は

 

幼い頃から

 

思いやりのある子になりなさい

 

と言われて育つため

 

思ったことはなんでも自己主張する

 

アメリカ人の様子をみて呆れますが、

 

 

逆に

 

自己主張できる子になりなさい

 

と言われて育つアメリカ人は

 

遠慮がちで自己主張しない

 

日本人の様子をみて呆れます。(^^)

 

 

自己肯定感の高さが

 

著しく異なる背景として

 

このような文化的要因があると

 

指摘しています。

 

 

その他にも

 

 

本当は駄目なのに

 

自分を素晴らしいと思うのは

 

ナルシシズムへの近道なのだが、

 

多くの親と教師は

 

それを自尊心と呼び替えて

 

日々子供を励ましている。

 

 

とも指摘しています。(ー_ー)

 

 

 

教育現場だけではなく

 

ビジネスの世界でも

 

間違った

 

自己肯定感の捉え方をしてる場面が

 

多々あります。

 

 

最近は

 

注意や叱責を

 

成長の糧にする気持ちの

 

余裕がない人が増えています。

 

 

若手社員は傷つきやすく

 

ちょっとした注意や叱責で

 

ひどく落ち込んだり

 

極端な場合は

 

翌日から欠勤したり、

 

あるいは逆ギレして

 

パワハラだと訴えたりするから

 

とにかく褒めることが大切だとされ

 

管理職向けに

 

褒め方研修が行われたりします。

 

 

注意する時にも

 

ネガティブな言葉を

 

ポジティブな褒め言葉に

 

言い換えるようです。(ー_ー)

 

 

 

チャレンジ精神がない

 

 

地に足が着いた

 

 

 

決断力がない

 

 

入念に考える

 

 

 

態度が偉そう

 

 

器が大きい

 

 

 

意見を聞かない

 

 

こだわりがある

 

 

 

図々しい

 

 

度胸がある

 

 

 

雑な性格

 

 

おおらか

 

 

 

ものは言いようで

 

これを見て

 

思わず笑ってしまう方も

 

多いのではないでしょうか? (^^)

 

 

私としては

 

(゚Д゚)ハァ?

 

というのが正直な感想です。

 

 

これが冗談ではなく

 

本当に研修で行われていると知ると

 

笑えなくなります。(ー_ー)

 

 

褒められると気分が良いし

 

やる気も出るかも知れませんが

 

人の評価に一喜一憂して

 

依存するようでは

 

本当の安定した

 

自己肯定感が得られるとは

 

とてもじゃないけど思えません。(ー_ー)

 

 

 

本書を読むと

 

 

やればできる

 

という体験が積み重なることで、

 

自分に対する自信が深まっていき

 

 

目の前のことに集中することで

 

自己肯定感は高まっていくことが

 

理解出来ます。(^^)

 

 

勉強でも、

 

仕事でも、

 

趣味でも、

 

何かに没頭し、

 

少しづつでも

 

力をつけていくことが

 

とても大切なことだと

 

 

著者の榎本さんはおっしゃいます。(^^)

 

 

 

褒めても

 

本当の自己肯定感は向上しません。

 

 

目の前のものに集中し

 

少しずつ

 

力をつけていきたいものです。(ー_ー)

 

結果、

 

自己肯定感は高まるのでは

 

ないでしょうか? (^^)

 

 

本書を読めば

 

“自己肯定感という呪縛”

 

の意味が理解出来ます。(ー_ー)

 

 

 

いつも長原整骨院のブログを

 

ご覧いただきまして

 

ありがとうございます。m(_ _)m

 

 

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