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四端と四徳

No.396

 

令和4年6月17日(金)曇りのち晴れ

 

 

 

 

梅雨入りしてから

 

蒸し暑い日が続いていますが

 

今日も暑くなりそうです。(T_T)

 

 

体調管理をしっかりしたいものです。

 

 

 

今回は前回に引き続き

 

人間学を学ぶ月刊誌

 

『致知』最新号から (^^)

 

 

 

東洋思想研究家の

 

田口佳史(たぐちよしふみ)さんの

 

連載記事「四書五経に学ぶ」

 

孟子の言葉を紹介していました。

 

 

 

飽食煖衣、

ほうしょくだんい

 

逸居して教無ければ、

いっきよして おしえなければ、

 

則ち禽獣に近し

すなわち きんじゅうにちかし

 

 

 

 

とかく人間は飽きるまで食べ、

 

暖かい衣服を着て、

 

楽な暮らしをして、

 

少しも教育がなかったならば、

 

猛禽や獣のようになってしまうものだ

 

 

 

この名言の次にあるのが、

 

「五倫」をもって教えとす、

 

という文書です。

 

 

 

一、父子親あり

 

二、君臣義あり

 

三、夫婦別あり

 

四、長幼序あり

 

五、朋友信あり

 

 

以上を「五倫」と言い、  

 

人間がその人生を円滑に過ごす為の

 

不可欠な五つの人間関係の在り様です。

 

倫とは整えるという意味があります。

 

 

 

孟子は

 

生まれながらに持っている

 

人間ならではの資質を

 

「本性」と呼び 

 

とても大切にしています。

 

それを

 

「四徳」といい、

 

「仁・義・礼・智」から成っていて

 

この四徳を相手の人に振るうと

 

相手の人は

 

「この人は信じて良い人だ」

 

と思い、

 

その信がこちらに返って来て、

 

「仁・義・礼・智・信」となって

 

「五常」となります。

 

 

ただ、いきなり

 

「仁・義・礼・智」

 

にはならないので

 

それらの芽になるもの

 

「四徳」の芽にあたるのが

 

「四端」と言い

 

大切に育てて大きくすることが

 

重要だと孟子は説きます。

 

 

 

一、惻隠の心

 

困っている人を見て気の毒に思う心

 

 

 

二、羞悪の心

 

悪を嫌う心で、己の悪を恥じ、

 

社会の悪を憎む心

 

 

 

三、辞譲の心

 

譲り合う心で、礼の基本

 

 

 

四、是非の心

 

人間として正しく生きようと判断する心

 

 

 

そして

 

「四端」「四徳」の関係は

 

 

一、惻隠の心、仁となる。

 

二、羞悪の心、義となる。

 

三、辞譲の心、礼となる。

 

四、是非の心、智となる。

 

 

 

 

以前にも

 

五倫、五常について

 

書いた記事があります。m(_ _)m

 

 

 

No.78 『五倫五常』

 

 

 

No.126 『五常訓』

 

 

 

 

今回の田口先生の解説が

 

とても理解しやすいですね。(^^)

 

 

 

「四端」を「四徳」にして、

 

更に「五常」となるよう

 

精進したいものです。

 

 

 

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ありがとうございます。m(_ _)m

 

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