小児ばりとは

小児ばりとは文字通り小児(子供)に鍼(はり)治療をすることです。かつては母から子、祖母から孫に伝えられてきた小児ばり。特に関西では、昔から盛んに行われてきましたが、最近ではあまり知らない方が多いのも事実です。

 

子育ての中で赤ちゃんが夜泣きや奇声(キーキー声)を出す、人に噛み付く、不機嫌、不眠、むずがりなどの症状として現れることがあります。


赤ちゃんは、自分の意思を言葉で伝えることができないので、空腹時や眠い時など泣いて知らせます。しかし、思ったことが伝わらない、言葉を十分に伝えられないことなどがストレスになり、やがて「疳虫(かんむし)」と呼ばれる症状が現れます。

また小さなお子様は脳の発育が急激で、体が脳の成長についていけなくなり、脳と体の発育のバランスが崩れ、疳虫(かんむし)症状を引き起こすと考えられています。

小児ばりはこの崩れたバランス・症状に対して自然な鎮静的な作用をもたらし、調整してくれます。

 

使用する鍼(はり)について

赤ちゃんの肌は柔らかく、刺激に対しても敏感ですので、小児ばりは大人に使用する鍼(はり)とは違い、皮膚に接触させるだけの小児ばり専用の道具を使用します。
打ったり、刺したりする訳ではなく、先の丸くなったもの等で擦ったり軽くつついたりという刺激を経穴(ツボ)や経絡に沿って施す、痛くない鍼(はり)です。

 

何歳からできるの?

一般に0歳児から10歳位までと言われていますが、当院では生後6ヶ月から年齢と症状や体質に合わせて小児ばりの刺激の量を変えて施術します。

 

施術費用

11,000円  ( 1ヶ月で最大3,000円 )

1ヶ月に4回、5回と施術しても4回目以降の料金は必要ありません。

 

施術時間・回数

赤ちゃん・子供は陽気(ようき)が充満しているため、気の巡りがとても速いです。それに合わせて施術は短時間で終らせる必要があります。そのため、施術時間は510分くらいと短く終了します。
施術日数はなるべく続けて3日です。子供によっては1日でよくなる場合もありますが、4日・5日または、それ以上かかる場合もあります。その時は臨機応変に対応します。

一度効いてしまうと次に「疳虫(かんむし)」が出た時にすぐに施術すれば早くよくなることが多いです。

「昔から『疳虫(かんむし)』には毎月続けて3日施術する。」と言われていますが、当院では3日続けて施術し、1ヶ月後にまた3日続けてという具合に23ヶ月(合計69回)で施術を終了します。

その後は「症状が出た時の月に1~3日」ぐらいで良いと思います。

 

その他、ご不明な点などありましたらご遠慮なくお気軽にお尋ね下さい。

 


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